FreeSurfer 7.2.0が発表されました。
このバージョンからついに deb ファイルが提供されるようになりました。嬉しいことですね。
デフォルトのインストール先は、/usr/local/freesurfer/7.2.0 となります。
FreeSurfer 7.2.0が発表されました。
このバージョンからついに deb ファイルが提供されるようになりました。嬉しいことですね。
デフォルトのインストール先は、/usr/local/freesurfer/7.2.0 となります。
画像解析などをしていると、しばしば、「今の作業で新しくできたファイルは何だろう?」と思うことがあります。
Linuxでは、find コマンドに、-newer というオプションがあります。findのmanページには以下の記載があります。
-newer file
ファイルが file よりも最近に内容を更新されていれば、真を返す。
であるならば、あるファイルを作成して、作業をして、その後に、findをかければ列挙できるはずです。
いろいろ調べた結果、touchコマンドで -t オプションを使うとタイムスタンプを決められるので、それをスクリプトに組み込めるなと思いました。
以下のスクリプトで、新たに生成されたファイルの一覧が generated_from_タイムスタンプ.txt に作成されます。
#!/bin/bash #generate timestamp ts=$(date +%Y%m%d%H%M.%S) #generate a temporary file with current timestamp for find touch -t $ts /tmp/_timestamp # BEGIN commands to generate new files # # END # list files which is generated after /tmp/_timestamp find . -type f -newer /tmp/_timestamp | tee -a generated_from_${ts}.txt
eddy implemented in FSL is time-consuming program. FSL recommends using eddy_cuda, GPU version of eddy. They ship eddy_cuda8.0 and edddy_cuda9.1. If you use Ubuntu 18.04, you can make use of eddy_cuda9.1 with only 4 commands.
Disclaimer: Installing nvidia-driver could cause display problem. I am not responsible for the problem…
FSLにはeddyという拡散MRI画像の渦電流を補正するプログラムが搭載されています。
かつてはeddy_correctというシンプルなプログラムでしたが、
今のeddyは、計算量がとてつもなく大きな(=処理時間がかかる)プログラムとなっています。
Liux版のFSLには、eddy_openmp というCPU版と、eddy_cuda{8.0,9.1}というGPU版があります。
Ubuntu 18.04 が搭載されているLinuxで NVIDIA製のグラフィックボードが搭載されている場合、eddy_cudaを比較的簡単にセットアップできるので紹介します。
注意:NVIDIAのドライバを入れる時点で、ディスプレイの解像度が変になることがあります。現在の実働マシンに使う場合は相当注意しながら行ってください。個々人の環境があまりにも違うのでこの方法で不具合が起こっても責任は負いかねます。(すでに3台のマシンでセットアップを行い問題ないことを確認していますが…)
UbuntuでRを使っていらっしゃる方は多いと思います。
R3.5以上を使う場合、https://cran.rstudio.com/bin/linux/ubuntu bionic-cran35 を使っている場合が多いです。
このリポジトリの署名が2020年10月16日に失効しました。
imglob or imcp provided with FSL requires numpy.testing.decorators. However, numpy.testing.decorators has been deprecated from numpy 1.18. So, if you use numpy >=1.18, you see the following error:
HCP Pipelineを準備するのは簡単ではありませんが、東京大学小池研の植松明子さんとディスカッションしている中で、Ubuntu 18.04にHCP Pipelineを設定する方法を確立できたのでご紹介します。植松さんのinputに感謝申し上げます。
タイトル通りの投稿ですが、よく忘れるので、備忘録として。
スクリプトを書いている時に、入力ファイルの改行を全部とって1行にしたいという時があります。
たとえば、
seq 5 > list cat list 1 2 3 4 5
となっている時、これを
1 2 3 4 5
としたいような時をイメージしてください。
これを sed でやろうとするとうまくいきません。
sed 's/\n//' list sed 's/\r//' list
などでいくかと思えどうまくいかず、いろいろはまることになります。
さらにmacとLinuxでは、sedがBSDのsedとGNU sed で違うため、ここもまたはまる原因になります。
でも、sedにこだわらず、Perlで
perl -pe 's/\n/ /' list
とすると、あっさりうまくいきます。
(細かく言うと、Windowsだと、\r\nだったりしますが、とりあえず、UNIX環境と仮定します)
なお、perlのオプション -e は引数をそのままプログラムとして実行するオプションで、ワンライナーでは必須のものであり、オプション -p は、入力の各行に対してプログラムを実行し、最後に結果を表示するオプションとのことです。こちらのサイトに詳しく書いてあり、勉強になりました。
ということで、シェルスクリプトで改行の削除に困ったら、sedにこだわらず、perl -pe を活用すると迷う時間が減るかもしれません。
あるプロジェクトで、csvファイルをxlsxに変換する必要がありました。
いろいろな方法がありますが、比較的やりやすかった方法がありましたので、備忘録として記載します。
方法は、gnumeric (とnkf)を使う方法です。インストールは簡単です。
sudo apt install gnumeric nkf
ここでは、例として、sample.csv を sample.xlsx に変換したいと考えます。
日本語が入っている場合、Shift-JISなどだとうまくいかない場合があるので、文字コードをUTF-8に変換します。
nkf -wLu --overwrite sample.csv
Gnumericについているssconvertというプログラムが簡単に変換してくれます。
ssconvert sample.csv sample.xlsx
簡単なのですが、この場合、sample.xlsxのシート名が sample.csv となってしまいます。これは気持ち悪いなと思いました。
なので、これを取り除く工夫が以下です。xlsxをxmlに変換し、xmlの中の.csvをsedで取り除き、そして、再度xmlをxlsxに変換します。
ssconvert --export-type=Gnumeric_XmlIO:sax:0 $sample.xlsx sample.xml sed -i 's/.csv//' sample.xml ssconvert --export-type=Gnumeric_Excel:xlsx sample.xml sample.xlsx rm sample.xml
これで望みどおりの変換ができました。
以上、まとめると、以下のようなスクリプトになります。
#!/bin/bash #prerequisites: nkf and gnumeric for f in *.csv do nkf -wLu --overwrite $f base=${f%.csv} ssconvert $f ${base}.xlsx ssconvert --export-type=Gnumeric_XmlIO:sax:0 ${base}.xlsx ${base}.xml sed -i 's/.csv//' ${base}.xml ssconvert --export-type=Gnumeric_Excel:xlsx ${base}.xml ${base}.xlsx rm ${base}.xml mv $f csv done
最近、あるワークステーションを新規にセットアップしました。
いつもファイルはDropbox経由で同期することによって楽しているので、今回も同じようにしたら、
1週間たっても同期がされません。
おかしいなと思っていろいろ調べてみたら、公式ドキュメントにヒントがありました。
同期できない場合 – 互換性のない特殊文字と不良なファイル名に関する問題の解決方法
Linux で 1 万件以上のフォルダを監視する
Linux 版の Dropbox デスクトップ アプリは、デフォルト設定により 1 万件以上のフォルダを監視することはできません。制限数を超えた場合は監視されないため、同期中に無視されます。簡単な回避策として、まずターミナルを開き、次を入力してください。
echo fs.inotify.max_user_watches=100000 | sudo tee -a /etc/sysctl.conf; sudo sysctl -p
このコマンドでシステムに 10 万件までのフォルダを監視するように指示することができます。コマンドを入力しパスワードを入力したら、すぐに Dropbox が同期を再開します。
私のDropbox内のフォルダ数はどのくらいだろう?と思って、以下のコマンドでディレクトリ数を数えてみました。
find Dropbox -type d | wc -l
その結果ですが、14454 と出てきました。1万件超えています。
そこで、アドバイス通り、以下のコマンドを入力しました。
echo fs.inotify.max_user_watches=100000 | sudo tee -a /etc/sysctl.conf; sudo sysctl -p
そうしたところ、同期がはじまりました!システムで何か変な設定をしてしまったのではないかと心配だったのでほっとしました。
普段使っているDropboxは、少しずつ増えていっているので、おそらく監視しているフォルダ数がそれほど多くないのかもしれませんね。
先日、あるスクリプトを書いている中、.bashrcに追記する内容を書いた時に
echo "something" >> ~/.bashrc
と書くべきものを
echo "something" > ~/.bashrc
と誤って書いてしまい、テストでスクリプトを走らせて .bashrc を確認したところ、
something
の一語だけになっており、顔から血の気がひくという経験をしました。
Lin4Neuro based on Ubuntu 18.04 is updated.
Below are main changes.
You can get the latest version from here.
Ubuntu で Jupyter notebook を入れるとデフォルトでは Firefox が起動します。
Google Chrome にする方法を探しました。
こちらのリンクに方法が記載されていましたが、記載しておきます。
jupyter notebook --generate-config
これで、 ~/.jupyter/jupyter_notebook_config.py が生成されます。
which google-chrome
私の場合は /usr/bin/google-chrome でした。
以下の記載を探します。
# c.NotebookApp.browser = ''
ここを以下に修正します。
c.NotebookApp.browser = '/usr/bin/google-chrome'
これだけです。
Ubuntu 18.04 で Git LFSを使うための備忘録です。リポジトリの作成者側、そして利用者側の観点が必要です。
sudo apt install git-lfs
git lfs install
.git/hooks/pre-pushがpushエラーを起こすため、削除(後で再作成される)
cd リポジトリ rm .git/hooks/pre-push
git lfs track "*.nii" "*.nii.gz" "*.mgz"
これで、.gitattributesが作成される。
git lfs track
通常どおり、git add; git commitでコミットする。.gitattributesもaddする。
通常どおり git push を行う
git push origin master
パスワードが複数回聞かれる。(理由は調べる必要あり)
git clone を行う
git clone リポジトリ
この時点では、ファイルの実体はダウンロードされていない。次の git lfs pull で実体がダウンロードされる。少なくとも、この時点で、git lfs を使わない場合に起こるメモリの消費は起こらない。
ここで、git lfs pull を使う
git lfs pull
Ubuntu上でFSLやFreeSurferを走らせる時、
Syntax error: "(" unexpected.
といったエラーが出ることがあります。
この原因を探っていたらわかったことがありました。
FSLのプログラムは、基本、bashで動くことを前提にしていますが、ファイルの冒頭のShebang行は、#!/bin/shとなっています。
RedHatやCentOSは、/bin/sh は、bashにシンボリックリンクが張られていますが、
Ubuntuでは、dashにシンボリックリンクが張られています。
ls -l で確認するとすぐに確認できます。
$ ls -l /bin/sh lrwxrwxrwx 1 root root /bin/sh -> dash
dashとbashは完全に互換性がないため、ときにbashの文法が通用しないことがあります。
解決策は以下の2つです。
自分でシェルスクリプトを書く場合などはこれがいいでしょう。
しかし、FSLでは、300以上のスクリプトがありますので、これを全部変えるのはめんどくさいですね。
Ubuntuでは、 dpkg-reconfigure dash というコマンドで、dashを使わずにbashを使うようにすることができます。
インタラクティブに行うには、以下のコマンドを叩きます。
$ sudo dpkg-reconfigure dash
すると、次の画面が出るので、「いいえ」を選びます。
再度、/bin/shのシンボリックリンク先を確認してみます。
$ ls -l /bin/sh lrwxrwxrwx 1 root root /bin/sh -> bash
今度はbashに変更されていることがわかります。
なお、インタラクティブでなく変更したい際は、以下で行います。
いくつかのサイトで情報が提供されていましたが、正しくないものもありましたので、試行錯誤した結果、以下が最適な解決法とわかりました。
echo "dash dash/sh boolean false" | sudo debconf-set-selections sudo dpkg-reconfigure --frontend=noninteractive dash
コマンドラインはどうしても苦手意識がある方々がいらっしゃると思います。
ふだん、GUIでやっていることをコマンドラインでやるとどうなるか、3月までラボを助けてくださった山田さんが作成してくださいました。
PDFで公開します。
2021/12/19追記: より新しく確実な方法を書きましたので、そちらをご参照ください。これはもう古いです。こちら(Ubuntu 20.04 / 18.04 環境で CUDA 10.2, FSL 6.0.5, Tensorflow, PyTorch をセットアップする方法)になります。CUDA 10.2 ですが、他のバージョンにも容易に応用できる方法です。
Ubuntu 18.04で、ディープラーニング環境を構築したいと考えました。
いろいろネットの情報を得てトライしてみたのですが、苦戦しました。
しかし、トライしているうちに、いくつか大事なことがわかってきました。
ポイントは、以下のとおりです。
まずいちばん大事なのはこれです。ドライバーが古いものしか対応していないと、対応するCUDAのバージョンも古くなります。
これから詳しく記載します。
カーネルを最新のものを追いかけるとCUDAは動かないという事象が起きます。Ubuntu 18.04では、標準が4.15、そしてHWEが4.18です。CUDAは、この2つのバージョン(標準とHWEカーネル)だけサポートします。詳しくは、NVIDIAのページをご覧ください。
これらのコツをつかんだら、再現性が高くセットアップすることができるようになりました。
Step by Stepで示します。
ある研究データセットにおいて、被験者リストに性別や年齢の記載もれがあり、MRIのDICOMデータから取得することを考えてみました。
説明が不要な方は、dcmtkさえインストールしてあれば、次のワンライナーで得られます。
$ for f in $(ls -F | grep /); do echo $f; dcmdump $(find $f -type f | sed -n 1p) | grep -E "0010,0020|0010,0030|0010,0040|0010,1010" | awk '{ print $7, $3}' ; echo ""; done
以下、解説です。
これまで2TBよりも大きいHDDの増設には parted を使用してきましたが、先日うまくいかないことがあり、 gdisk を試したところ、いい感じでうまくいったので、メモしておきます。