macOS上のVirtualBoxで”Kernel driver not installed (rc=-1908)” が出た時の対処方法

macOSをBig Surにアップグレードした後、VirtualBoxから仮想マシンを起動しようとすると、”Kernel driver not installed (rc=-1908)”というエラーが出て、起動しないという現象にぶつかりました。

原因を探ったところ、”VirtualBoxのバージョンをあげること”が解決法として挙げられていました。

以下の方法でなんとか解決できたので、紹介します。キャプチャは全てmacOS Big Surのものです。

*22/Jan/2022 様々な方々とのやり取りの中で、うまくいかないこともたくさんありました。Homebrew経由でいくのが一番確実そうです。従って、記事をアップデートします。

  • Homebrewのセットアップ(まだの場合)

Homebrewをお使いでない方は、以下のコマンドで、Homebrewをセットアップします。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
  • VirtualBoxのインストーラーの入手

VirtualBoxのインストーラーをVirtualBoxのページから入手します。リンクは、こちらになります。

  • VirtualBoxのアンインストール

ダウンロードした dpkg ファイルをダブルクリックします。
右下の”VirtualBox_Uninstall.tool”をダブルクリックします。

そうすると、以下のWarningが出ます。

ここで慌てず、画面左上のアップルマーク -> システム環境設定 -> セキュリティとプライバシーに進みます。

画面下の”VirtualBox_Uninstall.tool”は開発元を確認できないため、使用がブロックされました。のところで、「このまま開く」をクリックします。

そうすると、改めて、Warningが出るので、「このまま開く」をクリックします。

これでようやくターミナルが表示されます。

“Do you wish to uninstall VirtualBox (Yes/No)?” に対し、Yesをタイプします。その後もいくつか質問が出ますが、基本的にYesを選びます。

そうするとアンインストールが完了します。VirtualBoxのインストーラーはここで役割が終了します。

  • Homebrew経由でのVirtualBoxのインストール

ターミナルから以下をタイプします。

brew install virtualbox --cask

そうすると、VirtualBoxのインストールが進みますが、後半で、以下のメッセージが出てきます。

メッセージに従って、「セキュリティ環境設定を開く」を選びます。

すると次の画面になります。

左下の「変更するには鍵をクリックします」をクリックします。
パスワード(もしくはTouchID)を求められるので、入力します。

そうすると、「開発元”Oracle America, Inc.”のシステムソフトウェアがアップデートされました。」が選択できるようになりますので、「許可」をクリックします。

そうすると、最後に、「新しいシステム機能拡張を使用するには再起動が必要です。」と出ますので、再起動します。

これで仮想マシンが問題なく起動するようになりました。

もし、「開発元”Oracle America, Inc.”のシステムソフトウェアがアップデートされました。」が選択できない場合、セーフブートを行ってください。

  • お使いのmacOSを再起動します。起動音が聞こえたらすぐに Shift キーを押し続けます。
  • Apple ロゴが表示されたら、Shift キーを離します。 macOS 起動画面に「セーフブート」と表示されます。

そのうえで、システム環境設定 -> セキュリティとプライバシー -> 全般 に入ると、Oracleの許可ができるようになるかと思います。

困っている方はお試しいただけたらと思います。

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4 thoughts on “macOS上のVirtualBoxで”Kernel driver not installed (rc=-1908)” が出た時の対処方法

  1. ピングバック: Androidアプリ(TEDICT)をPCで動かす – Mac編 | ちかてつ.com

  2. 根本先生,チュートリアルでお世話になっている東北大/三重大の松田です.いつも懇切丁寧なご指導を頂き心からお礼申し上げます.MacBook Pro/OS BigSurでVirtualBox/Lin4neuro (2 CPU/メモリ8.0GB) を動かしているのですが,チュートリアル1回分を復習するとLin4neuroが何故かサクサク動かなくなり,再インストールの繰り返しを余儀なくされています.今回VirtualBoxをアップデート (ver. 6.1.32) したところ「Kernel driver not installed (rc=-1908)」のエラーが出現したため,ご教示に従ってHomebrew経由でVirtualBoxを再インストールしましたが,すんなりインストールされてしまい機能拡張の機会が得られず,エラーを克服できません.もし「次に試みるべき一手」に心当たりがありましたらご助言頂けないでしょうか.何卒よろしくお願い致します

    • 既にSlackで解決となりましたが、セーフブートしていただくことで解決しましたので、ブログの内容をアップデートしました。

  3. ピングバック: MacBook Pro に仮想環境VMware Fusionを入れてWindows OSを使えるようにする! | 初めてのWeb担当者向け | skill notes

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