現在、Lin4Neuro 18.04版を開発しており、仮想マシン版は公開できているのですが、iso版はまだ公開できていません。
リマスタリングに苦労しております。
もし、WorkstationにLin4Neuroを構築したい場合、Ubuntuから公開されている mini.iso を利用することで、
(比較的容易に)構築することができます。
以下、方法を示します。なお、スクリーンショットはVirtualBoxを用いて作成したものです。
仮想マシンで試されてから実機に応用していただけたらと思います。
なお、実機の場合、ネットワークは最初は無線LANは自動で認識しませんので、有線LANでネットワークに接続してください。
- isoイメージファイルのダウンロード
- 仮想マシンの作成
- 名前:任意の名前を入力して下さい
- タイプ:Linuxを選択して下さい
- バージョン:Ubuntu(64-bit)を選択して下さい
- メモリおよび仮想ハードディスクの設定
- Lin4neuroのインストール
イメージファイルは、以下よりダウンロードすることができます。
適当な場所にisoファイルを保存して下さい。
http://archive.ubuntu.com/ubuntu/dists/bionic/main/installer-amd64/current/images/netboot/mini.iso
VirtualBoxに仮想マシンを作成します。
まずは、VirtualBoxを立ち上げ、[新規]ボタンをクリックします。

次に表示される[仮想マシンの作成]で各項目の設定を行います。
すべての項目が入力できたら、[次へ]をクリックします。

次に、メモリーサイズの設定を行います。
4GB以上を推奨します。
ご自身のPCのメモリが16GB以上ある場合は、8GBを割り当ててもいいでしょう。
ちなみに、1GB=1024MBとなります。
4GBの場合、仮想マシンに割り当てるメモリーサイズを[4096]MBと入力します。

ハードディスクは、デフォルトのまま[仮想ハードディスクを作成する]を選択し、[作成]をクリックします。

ハードディスクのファイルタイプも同様に、デフォルトのまま[VDI(VirtualBox Disk image)]を選択し、[次へ]をクリックします。

物理ハードディスクにあるストレージも同様です。
[可変サイズ]⇒[次へ]で設定を行います。

ファイルの場所とサイズについては、60GB以上あるともろもろのソフトをインストールしても余裕があります。
FreeSuferなどをお使いの場合は、120GB以上あってもいいと思います。
ここでは、80GBと仮定します。
仮想ハードディスクのサイズを[80]GBに設定して、[作成]を押して下さい。

すると、新しい仮想マシンが追加されます。
この段階では、仮想マシンが準備されただけで、OS(つまりLin4neuro)はインストールされていません。ここから、OSのインストール作業に移ります。
[設定]をクリックして設定画面を開きます。

次に、[ストレージ]を選択します。

まず、[コントローラー:IDE]の下にある表示されているディスクマークをクリックします。次に、[IDE:セカンダリマスター]の右側にあるディスクマークをクリックしてタブを開きます。すると、[仮想光学ディスクファイルを選択]という項目が出てきますので、それを選択して下さい。

ダウンロードしたイメージファイルを選択し、[開く]を押して下さい。

すると、先ほどまで「空」と表示されていた[コントローラー:IDE]には、選択したファイル名が表示されるようになります。それを確認したら、[属性]内にある[Live CD/DVD]にチェックを入れて、[OK]をクリックして下さい。

これで設定は完了しました。
次は、新しく追加した仮想マシンを選択して[起動]をクリックします。
すると、下のような画面が表示されますので、[Install]を選択します。

次に言語ですが、[English]を選択して下さい。日本語を選択すると後でインストールにつまづくというバグがあります。Lin4Neuroをインストールする際に
日本語環境は整えますので、しばらく英語でセットアップを進めてください。

Countryですが、[Other]⇒[Asia]⇒[Japan]と進むことで日本を選択することができます。



localeは、デフォルトのままで結構です。

キーボードレイアウトは任意で設定して下さい。
ここでは、マニュアルで指定することにします。



そうすると、ネットワークの設定などが始まります。
ホストネームは任意で設定して下さい。

ミラーはJapanを選択します。



すると、インストールに必要なファイルがダウンロードされます。
次に、ユーザーのフルネームを入力します。
ここでは、説明の為にbrainとだけ入力しておきます。実際はご自身の名前をいれてください。

続いて、ユーザー名です。Full nameからFirst nameが自動で入ります。

すると、パスワード画面になります。

再度パスワードが求められます。

次にタイムゾーンの設定ですが、そのまま[Yes]を選択して下さい。

ハードディスクの設定です。
ここではシンプルにディスク全体を使う設定にしておきます。

今は、VirtualBoxで作業をしているので、ディスク名がVirtualBoxになっていますが、そのまま指定します。

ハードディスクに書き込みをして良いかとの質問文が出ますので、[Yes]とします。
ここは明示的に指定をする必要があります。

そうするとインストールが始まります。
セキュリティアップデートは、ご自分の好みに合わせて行って下さい(ここではデフォルトにしてあります)。

最後に、パッケージのインストール画面が表示されますが、ここでは何も選択しないで下さい。
これがLin4Neuroのミソで、最小限のUbuntuのインストールを構築することでコンパクトにしています。

GRUBのインストールを行います。


これでインストールは終了になります。

インストールが終了したら、イメージファイルの割り当ての除去を行います。
OSをインストールした時のように、[設定]から[ストレージ]を表示させてください。
ストレージを表示させたら、[コントローラー:IDE]の下にあるイメージファイルを選択し、右クリックをします。すると、[割り当ての除去]という項目が出てきますので、それを選択して下さい。

次に、光学ドライブを削除するかどうかの確認画面が出てきますので、[除去]をクリックします。

[コントローラー:IDE]の横に表示されている2つのアイコンのうち、左側のアイコンにポインタを持っていくと、[光学ドライブの追加]と表示されますので、その項目を選択して下さい。

次に、光学ドライブを追加するかどうかの質問が表示されますので、[空のままにする]を選択して下さい。

すると、[コントローラー:IDE]に空の光学ドライブが追加されます。
インストールの続きですが、次にgitをインストールします。
ログイン後、下記のコマンドをタイプして下さい。
sudo apt-get install git

続いてパスワード入力を行います。
すると、「Do you want to continue?」と質問されますので、「Yes」と選択して下さい。
大文字で表示されている方がデフォルトになりますので、
[Enter]キーを押すと[Y=Yes]を選択することができます。

gitディレクトリを作成し、そこへ移動します。
mkdir git
cd git

Lin4Neuroのリポジトリをダウンロードし、lin4neuro-bionicに移動します。
git clone https://gitlab.com/kytk/lin4neuro-bionic.git
cd lin4neuro-bionic

Lin4Neuroのビルドスクリプトを起動します。
./build-l4n-bionic-1.sh

次に「Do you want to install virtualbox-guest?」と聞かれます。
仮想環境であれば[Yes]、実機ならば[No]を選択して下さい。

「Which language do you want to build?」では、[Japanese]を選択して下さい。

タイムゾーンを聞かれるので、[Asia]⇒[Tokyo]と選択していきます。


あとは、自動的にインストールが進んでいきます。
所要時間は10~15分程度です。
インストール終了後は、システムが自動で再起動します。
ログイン後、ターミナルを起動させてください。
build-l4n-bionic-2.shを走らせるために、次のスクリプトをターミナルへ打ち込んでください。
見て頂くとお分かりになると思いますが、このスクリプトであまり大きくない画像関係プログラムを一気にインストールします。
cd git/lin4neuro-bionic/
./build-l4n-bionic-2.sh

これで、Lin4Neuroの基本的なインストールは完了となります。
突然すみません
リマスタリングでうまくいってないのでしょうか?
このサイトが参考になれば幸いです
http://serenelinux.html.xdomain.jp/page/makeiso.html
コメントおよび情報をありがとうございます。
ブログを書いた時点では、リマスタリングに苦労していましたが、
Pinguy BuilderというRemastersysの改変ツールを使ってリマスタリングができていました。
(ブログに反映できていませんでした。)
このような情報は助かります。ありがとうございます。