Ubuntu 22.04でのClaude Codeセットアップガイド【2025年11月版】

Claude Code を自分のUbuntuにセットアップしたいと思いました。Claude CodeなのでClaudeチャットにセットアップのドキュメントを準備するようにお願いしたところ、結構わかりやすく準備してくれたので、少し手を入れながら公開します。以下、Claudeが生成した文章です。私はFreeSurferの関係でまだ Ubuntu 22.04 を使っているので、Ubuntu 22.04用となります。なお、Claude Codeのセットアップは実際に手を動かして問題がありませんでした。

Claude Codeは、ターミナル上で直接動作するAnthropicの自律型AIコーディングアシスタントです。自然言語でコードベース全体を理解し、ファイル編集、コマンド実行、Git操作を自律的に実行できます。Ubuntu 22.04は公式にサポートされており、Claude Proプラン(月額$20)でフル機能が利用可能です。2025年9月29日にバージョン2.0がリリースされ、VS Code拡張機能、チェックポイントシステム、スキルマーケットプレイスなどの新機能が追加されました。

Claude Codeとは何か

Claude Codeは、従来のコード補完ツールとは根本的に異なります。単なる提案ではなく、開発者と対等なパートナーとして機能する完全自律型のAIエージェントです。2024年後半にベータ版が開始され、2025年5月に正式リリースされました。最新版は2025年9月29日にリリースされたバージョン2.0で、大幅な機能強化が施されています。

Claude Codeの核心的な能力は、コードベース全体を深く理解することにあります。エージェント検索機能により、プロジェクト構造と依存関係を自動的にマッピングし、手動でファイルを選択する必要がありません。Builder.ioの実例では、他のAIエージェントが扱えなかった18,000行のReactコンポーネントを正確に更新できました。これは、コンポーネント間の関係、共有状態、依存関係を理解する能力によるものです。

このツールはターミナルネイティブです。別のIDEやチャットウィンドウではなく、開発者が既に使用しているターミナル環境に直接統合されます。これにより、コンテキストスイッチングのオーバーヘッドが最小化され、Unix哲学に従ったコンポーザビリティが実現されます。パイプ処理、スクリプト化、自動化がすべて可能です。

主要機能の詳細

コアケイパビリティとして、複数ファイルにまたがる協調的な変更が可能で、依存関係を完全に把握しながら編集を行います。自然言語インターフェースは「authモジュールの型エラーを修正して」や「これらの変更でPRを作成して」といった平易な日本語や英語のコマンドを受け付けます。ファイル操作では、許可を求めた後にファイルの作成、編集、削除を直接実行します。

拡張思考モードは、複雑なアーキテクチャ上の決定に対して計算時間を増やします。「think」「think hard」「ultrathink」といったキーワードでトリガーできます。プランモードでは、研究と分析を実行から分離し、Claudeが計画を承認するまでファイルを編集したりコマンドを実行したりしません。Shift+Tabを2回押すことで有効化されます。

チェックポイントシステムは、各変更の前にコード状態を自動保存し、以前のバージョンへの即座の巻き戻しを可能にします。サブエージェント機能では、コードレビュー、テスト、ドキュメント作成など、専用のコンテキストを持つ特化型AIアシスタントを作成できます。

MCP(Model Context Protocol)統合により、Google Drive、Figma、Slack、GitHub、Jiraなどの外部ツールやデータソースに接続できます。スキルシステムでは、anthropics/skillsマーケットプレイスから再利用可能な専門知識パッケージをインストールできます。

VS Code拡張機能(ベータ版)は、リアルタイムのインライン差分表示、専用サイドバーパネル、ファイルピッカーを備えたグラフィカルなIDE体験を提供します。任意のIDEターミナルで動作し、JetBrainsでは拡張機能が利用可能です。

サポートされるモデルは3つあります。Claude Sonnet 4.5はコーディングに最適化された高速でコスト効率の良いモデル、Claude Opus 4.1は複雑なタスクに対応する最大能力のモデル、Claude Haiku 3.5は軽量タスク向けの最速モデルです。

Ubuntu 22.04でのインストール方法

Ubuntu 22.04は公式にサポートされており、インストールプロセスは10分以内で完了します。

システム要件の確認

ハードウェア要件は、最小4GBのRAM(最適なパフォーマンスには16GB推奨)、ベースインストールで約100MBのディスク容量(ログとキャッシュの増加を考慮して500MB以上推奨)、そして安定したインターネット接続が必要です。すべてのAI処理はAnthropicのサーバーで行われ、ローカルでは実行されません。

ソフトウェア要件として、Node.js 18以上(LTSバージョン20.x推奨)とnpm(Node.jsに付属)が必要です。オプションですが、Gitとripgrepのインストールも推奨されます。

ステップ1: システムパッケージの更新

sudo apt update && sudo apt upgrade -y

ステップ2: Node.js 20.xのインストール

NodeSourceリポジトリを使用する方法が推奨されます:

# 既存のNode.jsを削除(オプション)
sudo apt remove nodejs npm

# Node.js 20.x LTSをインストール
curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_20.x | sudo -E bash -
sudo apt install -y nodejs

# インストールを確認
node --version    # v20.x.xが表示されるはず
npm --version     # 10.x.x以上が表示されるはず

ステップ3: npm設定(重要なステップ)

これは非常に重要です。権限問題を回避するために、npmがグローバルパッケージをユーザーディレクトリにインストールするよう設定します:

(注) 私は .bashrc に直接書き込むより .bash_aliases に書き込むのが安全性が高いと思っているので、PATH設定などは .bash_aliases に書き込むように修正しています。

# グローバルnpmパッケージ用のディレクトリを作成
mkdir -p ~/.npm-global

# npmにこのディレクトリを使用するよう設定
npm config set prefix ~/.npm-global

# PATHに追加
echo 'export PATH=~/.npm-global/bin:$PATH' >> ~/.bash_aliases
source ~/.bashrc

警告: sudo npm install -g使用しないでください。権限の問題とセキュリティリスクを引き起こします。

ステップ4: Claude Codeのインストール

# Claude Codeをグローバルにインストール
npm install -g @anthropic-ai/claude-code

# インストールを確認
claude --version

# 診断ツールを実行
claude doctor

代替インストール方法 (注:これは未検証です)

ネイティブバイナリインストール(ベータ版)

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

# 診断を実行
claude doctor

ステップ5: 初回起動と認証

# プロジェクトディレクトリに移動
cd /path/to/your-project

# Claude Codeを起動
claude

初回起動時には、ターミナルスタイルの選択プロンプトが表示され、その後認証プロンプトが開きます。ブラウザウィンドウが自動的に開き、OAuth認証が行われます。

認証オプション

オプション1: Claude Console(デフォルト)

console.anthropic.comでAnthropicコンソールアカウントを作成し、有効な請求設定が必要です。従量課金制で、使用量に基づいて課金されます。

オプション2: Claude Pro/Maxサブスクリプション

Claude Pro(月額$20)またはMax(月額$100)のサブスクリプションが必要です。固定月額料金で、ヘビーユーザーにとってより経済的です。claudeコマンドを実行し、「Claude App (with Pro or Max plan)」オプションを選択して、claude.aiアカウントでログインします。

オプション3: 環境変数(APIキー)

# APIキーを環境変数として設定
export ANTHROPIC_API_KEY="your_api_key_here"

# 永続化(~/.bashrcに追加)
echo 'export ANTHROPIC_API_KEY="your_api_key_here"' >> ~/.bash_alilases
source ~/.bashrc

Claude Proプランでの利用可能性と制限

Claude Proプランでは、Claude Codeアクセスが完全に含まれています

Claude Proプランの詳細

料金体系は、月額請求で$20/月、年間請求で$17/月(年額$200、15%割引)です。Claude Codeへのアクセス、Claude Sonnet 4.5モデルへのアクセス、無料プランの5倍の使用量、混雑時の優先アクセス、プロジェクト機能、ウェブ検索機能、Google Workspace統合、スキル機能、新機能への早期アクセスが含まれます。

使用制限については、セッションベースの制限として、約45メッセージ/5時間セッション(複雑さによって変動)があります。週次制限は2025年8月28日に導入され、公平なリソース配分のために設けられています。典型的な使用量は、週あたり40-80時間のSonnet 4使用、5時間あたり約10-40プロンプトです。1,000行未満の小規模コードベースでの短いコーディングスプリントに最適です。

重要な注意点として、使用量は5時間ごとにリセットされます。制限はClaude web、デスクトップ、モバイル、Claude Code全体で共有されます。複数ファイルのアップロードや複雑なプロンプトは、トークン負荷によりメッセージカウントを減らします。Opus 4.1モデル(高知能モデル)へのアクセスはありません。

Claude Maxプラン

より集中的な使用には、Max 5xプラン(月額$100)またはMax 20xプラン(月額$200)が利用可能です。Max 5xプランは、Proプランの5倍の使用量(5時間あたり約225メッセージまたは50-200プロンプト)を提供し、SonnetとOpusの両方のモデルにアクセスできます。週あたり約140-280時間のSonnet 4と15-35時間のOpus 4が利用可能です。20%使用時にOpus 4からSonnet 4への自動切り替えがあり、中規模の使用、大規模リポジトリ、プロフェッショナル開発者に最適です。

Max 20xプランは、Proプランの20倍の使用量を提供し、大幅に高いOpus 4.1アクセスがあります。50%使用時にOpus 4からSonnet 4への自動切り替え(5xプランよりも遅い)があり、パワーユーザー、集中的なコーディングワークフロー、毎日の重い使用に最適です。

コスト最適化のヒント

タスクの80%にはSonnet 4.5を使用することが、最高の価格対性能比を提供します。複雑なアーキテクチャ決定や困難なバグにはOpus 4.1を予約します。プロンプトを集中させ、永続的なコンテキストにはCLAUDE.mdを使用する戦略的コンテキスト管理が重要です。複数の関連タスクを効率的にバッチ処理し、Anthropicコンソールまたはダッシュボードを通じて使用量を監視します。

Proプランのクロスオーバーポイントは、API使用で月額約$17.70以上を費やしている場合、Proの方がコスト効率が良くなります。Maxプランのクロスオーバーポイントは、1日あたり350万トークン以上(約$11/日)を超える場合、Maxプランがより良い価値を提供します。

基本的な使い方とコマンド

Claude Codeの使用は直感的で、自然言語でのコミュニケーションを中心に設計されています。

起動方法

# 現在のディレクトリで対話セッションを開始
claude

# 初期プロンプトとともに開始
claude "このプロジェクト構造を説明して"

3つのチャットモード

Shift+Tabでサイクルできる3つのモードがあります。デフォルトモードでは、Claudeが変更を提案し、許可を待ちます。オートモードでは、Claudeが自律的に作業し、待機せずにファイルを編集します。プランモードでは、Claudeがコーディング前に包括的な戦略を作成します(「think」「think hard」「ultrathink」キーワードでより深い分析)。

基本的なスラッシュコマンド

セッション内で使用できる重要なコマンドには以下があります:

  • /clear – 会話履歴をクリア(新しいタスク/機能を開始する時)
  • /help – 使用可能なコマンドを表示
  • /model – AIモデルを選択/変更(OpusとSonnetを切り替え)
  • /init – CLAUDE.mdでプロジェクトを初期化
  • /memory – CLAUDE.mdメモリファイルを編集
  • /permissions – ツール権限の表示/更新
  • /compact – 会話を圧縮(コンテキストが不足した時)
  • /resume – 以前のセッションを再開
  • /review – コードレビューをリクエスト
  • /cost – トークン使用量/請求を表示

CLIフラグとオプション

権限と安全性

# 許可されたツールを制限
claude --allowedTools "Read,Write,Bash(git:*)"

# 特定のツールを拒否
claude --disallowedTools "WebFetch,Bash(curl:*)"

# すべての権限をスキップ(サンドボックスのみ)
claude --dangerously-skip-permissions

モデルとセッション制御

# モデルを指定
claude --model sonnet
claude --model claude-sonnet-4-20250514

# 特定のセッションを再開
claude -r "session-id" "これを完了して"

プロジェクトメモリ(CLAUDE.md)

これは最も重要な機能の一つです。CLAUDE.mdファイルは、Claudeにプロジェクトのコンテキストを永続的に提供します:

# プロジェクトメモリを初期化
/init

# 以下を含むCLAUDE.mdを作成:
# - アーキテクチャ概要
# - コーディング標準
# - 重要なコマンド
# - ファイル構成
# - データベーススキーマ

階層的なメモリ構造も可能です:

~/.claude/CLAUDE.md              # グローバルユーザー設定
~/projects/CLAUDE.md             # 組織標準
~/project/CLAUDE.md              # プロジェクト固有
~/project/backend/CLAUDE.md      # バックエンドパターン
~/project/frontend/CLAUDE.md     # フロントエンドパターン

トラブルシューティングとよくある問題

インストール関連の問題

問題: claude: command not found

最も一般的な原因はPATHの問題です:

# npmがグローバルパッケージをどこにインストールするか確認
npm bin -g

# PATHに追加(bash/zsh)
export PATH="$(npm config get prefix)/bin:$PATH"

# 永続化(~/.bashrcまたは~/.zshrcに追加)
echo 'export PATH="$(npm config get prefix)/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

代替手段としてnpxを使用:

npx @anthropic-ai/claude-code

またはローカルインストーラーに移行:

claude migrate-installer

問題: Node.jsバージョンエラー

# バージョンを確認(18以上が必要)
node --version

# 必要に応じてNode.jsをアップグレード
curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_20.x | sudo -E bash -
sudo apt install -y nodejs

権限関連の問題

問題: ファイル操作中の権限拒否

# npm権限を修正
mkdir ~/.npm-global
npm config set prefix '~/.npm-global'
echo 'export PATH=~/.npm-global/bin:$PATH' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

# Node バージョンマネージャーを使用(推奨)
# nvmをインストールしてから:
nvm install node
npm install -g @anthropic-ai/claude-code

問題: Claudeがすべてに対して許可を求める

# 権限を設定
/permissions

# プロジェクトレベルの設定(.claude/settings.json)
{
  "permissions": {
    "allow": ["Read", "Edit", "Bash(npm:*)", "Bash(git:*)"]
  }
}

# 権限をスキップ(サンドボックスのみ)
claude --dangerously-skip-permissions

認証の問題

問題: 認証失敗

# 再ログイン
claude /login

# またはAPIキーを設定
export ANTHROPIC_API_KEY="sk-your-key-here"

# 設定されているか確認
echo $ANTHROPIC_API_KEY

# ログアウトして再認証
claude /logout
claude /login

パフォーマンスの問題

問題: コンテキストウィンドウが不足

# 会話を圧縮
/compact 認証実装の保持に集中して

# クリアして新しく開始
/clear

# タスクを小さな部分に分割
# フェーズ間でgitコミットで進捗を保存

問題: レスポンスが遅い、またはタイムアウト

# /compactを使用してコンテキストを削減
/compact

# より速いモデルに切り替え
/model sonnet

# ネットワーク接続を確認
# Anthropicステータスを確認: https://status.anthropic.com

ネットワークと接続の問題

問題: 接続エラー

以下を確認してください:
1. インターネット接続
2. Anthropicステータスページ: https://status.anthropic.com
3. 別のネットワークを試す(Wi-Fi対モバイルホットスポット)
4. ファイアウォール/プロキシ設定を確認
5. APIキーが有効であることを確認

問題: プロキシ設定

export HTTP_PROXY="http://proxy:8080"
export HTTPS_PROXY="https://proxy:8443"

診断コマンド

診断を実行

# 包括的な健全性チェック
claude doctor

# 詳細デバッグモード
claude --debug

# バージョンを確認
claude --version

# インストールを確認
which claude  # macOS/Linux

完全なアンインストール(最終手段)

すべてが失敗した場合:

npm uninstall -g @anthropic-ai/claude-code
rm -rf ~/.claude
rm -rf ~/.npm/_npx

# 再インストール
npm install -g @anthropic-ai/claude-code

まとめと推奨事項

Claude Codeは、2025年10月時点で成熟した本番環境対応のAIコーディングアシスタントです。Ubuntu 22.04 LTSとの完全な互換性があり、公式にサポートされ、十分に文書化され、積極的にテストされています。

成功のための重要な要素は以下の通りです:

包括的なCLAUDE.mdドキュメントを作成し維持することが最も重要です。頻繁な/clearによるコンテキスト管理を適切に行い、ブランチやworktreesを使用したGitベースのセーフティネットを構築します。適切な権限スコープ設定を行い、複雑なタスクにはプランモードを定期的に使用します。

避けるべき一般的な落とし穴には、コンテキストのない曖昧なプロンプト、コンテキストウィンドウを満杯にすること、本番環境で--dangerously-skip-permissionsを使用すること、ドキュメントとメモリファイルを無視すること、複雑なプロジェクトでサブエージェントを活用しないことが含まれます。

料金プランの選択については、定期的な使用にはClaude Pro(月額$20)が最適で、月額約$17.70以上をAPI使用で費やしている場合はProの方が経済的です。集中的な使用や大規模コードベースにはClaude Max(月額$100-200)を検討してください。1日あたり350万トークン以上を超える場合、Maxプランがより良い価値を提供します。

Claude Codeは、明確な指示、適切なドキュメント、安全なガードレールを必要とする非常に有能な開発パートナーとして扱うのが最適です。このガイドで概説された実践方法により、開発者は適切なタスクで5-10倍の生産性向上を報告しています。Ubuntu 22.04ユーザーの場合、Node.js 18以上でのインストールは簡単で、10分以内に完了し、2025年10月時点で最も有能なAIコーディングアシスタントの1つへの即座のアクセスを提供します。

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