Lin4Neuroのイメージファイル(isoファイル)を用いてVirtualBoxにインストールする方法

Lin4Neuro (L4N)は、isoイメージファイルおよびVirtualBoxの仮想アプライアンスを配布しています。
ここでは、isoイメージファイルを用いてVirtualBoxにL4Nをインストールする方法を解説します。

この方法は若干だけ手間がかかりますが、以下のメリットがあります。

  • ハードディスクの容量を自分で設定できる
  • これが一番大きいメリットかと思われます。

  • ログイン名などを自分の好みにあわせられる
  • ご自身で設定できます。

具体的な方法を以下に示します。Acknowledgmentとして、我々の研究室の山田典子さんが以下を準備してくださいました。
VirtualBoxのインストールまでは済んでいるものとして話をすすめます。なお、この方法では、VirtualBox Extension Packは不要です。

  1. isoイメージファイルのダウンロード
  2. 最新版のイメージファイルはこちらからダウンロードできます。isoファイルを適当な場所にダウンロードしてください。

  3. 仮想マシンの作成
  4. VirtualBoxに仮想マシンを作成します。仮想マシンとは、いわば、今お使いのPC中に、新たなコンピューターのハードウェアを準備するようなものです。

    VirtualBoxを立ち上げたら、[新規]ボタンをクリックします。

    すると、[仮想マシンの作成]という表示が出てきますので、以下の通り各項目を設定してみて下さい。

    [名前] :任意の名前を入力して下さい。
    [タイプ]:Linuxを選択して下さい。
    [バージョン]:Ubuntu(64-bit)を選択して下さい。

    すべての項目が入力できたら、[次へ]をクリックします。

  5. メモリおよび仮想ハードディスクの設定
  6. 次に、メモリーサイズの設定を行います。4GB以上を推奨します。ご自身のPCのメモリが16GB以上ある場合は、8GBを割り当ててもいいでしょう。ちなみに、1GB=1024MBとなります。
    4GBの場合、仮想マシンに割り当てるメモリーサイズを[4096]MBと入力します。

    ハードディスクは、はじめから[仮想ハードディスクを作成する]が選択されていると思いますので、そのまま[作成]ボタンを押します。

    ハードディスクのファイルタイプも同様に、はじめから[VDI(VirtualBox Disk Image)]が選択をされていると思います。それが確認できたら[次へ]をクリックします。

    物理ハードディスクにあるストレージの設定も同様です。
    [可変サイズ]にチェックが入っていたら、そのまま[次へ]を押して下さい。

    ファイルの場所とサイズについては、60GB以上あるともろもろのソフトをインストールしても余裕があります。FreeSurferなどをお使いの場合は、120GB以上あってもいいと思います。
    ここでは、80GBと仮定します。仮想ハードディスクのサイズを[80]GBに設定して、[作成]を押して下さい。

    すると、新しい仮想マシンが追加されます。

  7. Lin4Neuroのインストール
  8. この段階では、まだ仮想マシンが準備されただけで、OS(つまりLin4Neuro)はインストールされていません。これからOSのインストール作業に移ります。

    [設定]ボタンをクリックして下さい。

    設定画面が表示されたら、[ストレージ]をクリックします。

    まず、[コントローラー:IDE]の下に表示されているディスクマークをクリックします(①)。次に、[IDE:セカンダリマスター]の右側にあるディスクマークをクリックしてタブを開きます(②)。すると、[仮想光学ディスクファイルを選択]という項目が出てきますので、それを選択して下さい(③)。

    イメージファイルを選択し、[開く]を押して下さい。すると、再度ひとつ前の画面に戻るので、[OK]ボタンを押します(④)。

    すると、先ほどまで「空」と表示されていた[コントローラー:IDE]には、選択したファイル名が表示されるようになります。それを確認したら、[属性]内にある[Live CD/DVD]にチェックを入れて、[OK]をクリックします。

    これで設定は完了しました。次は、新しく追加した仮想マシンを選択して、[起動]ボタンを押します。

    起動画面が出てきます。そのまま待っていると自動的に起動しますが、[Enter]キーを押すことでカウントダウンを省略することもできます。

    デスクトップが表示されたら、[L4N 16.04-×64-ja-20180510 16.04のインストール]というアイコンをクリックして下さい。

    はじめに言語の設定を行います。使用する言語を選択したら[続ける]をクリックします。

    インストール準備については、画像に表示されているように2つの項目にチェックを入れて[続ける]を押して下さい。

    [インストールの種類]では、 はじめから[ディスクを削除してL4N 16.04 ×64 ja 20180510をインストール]にチェックが入っていますので、それを確認して[インストール]を押して下さい。

    すると、画像のような確認が出てきますが、これはそのまま[続ける]ボタンを押して下さい。

    次に居住地の設定を行います。お住いの地域を選択して、[続ける]をクリックします。

    キーボードのレイアウトについて設定を行い、[続ける]をクリックして下さい。

    使用者の情報を登録します。まず、[あなたの名前]の欄に使用する方のお名前を入力して下さい。次に、[ユーザー名の入力]とありますが、ここには任意のユーザー名を入力して頂いて結構です。ご自分でパスワードを設定したら、[パスワードの入力][パスワードの確認]へ入力を行います。すべて入力し終えたら、[続ける]をクリックして下さい。

    すると、インストールが開始されます。

    インストール完了の表示が出たら、[使用を続ける]をクリックして下さい(①)。そして、仮想マシンを一度終了させます。スタートボタンからシャットダウンを行ってください(②)。

    次に、イメージファイルの割り当ての除去を行います。OSをインストールした時のように、[設定]ボタンを押して、[ストレージ]を表示させて下さい。

     

    [ストレージ]を表示させたら、[コントローラー:IDE]の下にあるイメージファイルを選択し、右クリックをします(①)。すると、[割り当ての除去]という項目が出てきますので、それをクリックして下さい(②)。

    次に、光学ドライブを削除するかどうかの確認画面が出てきますので、[除去]をクリックします。

    [コントローラー:IDE]の横に2つのアイコンが表示されていると思います。左側のアイコンにポインタを持っていくと、[光学ドライブの追加]と表示されるかと思いますので、そのアイコンを選択して下さい。

    次に、光学ドライブを追加するかどうかの質問が表示されますので、[空のままにする]を選択して下さい。

     

    すると、[コントローラー:IDE]に空の光学ドライブが追加されます。

以上で、インストールが完了です。

最後に、インストールした仮想マシンの削除方法について記しておきたいと思います。

  • まず、削除したい仮想マシンを選択して、右クリックをして下さい。[除去]の項目が出てきますので、それを選択します。
  •  

  • 仮想マシンの除去について質問をされるので、[すべてのファイルを削除]を選択すると除去ができます。

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