(筑波大関係者専用)Ubuntuで筑波大のVPNサービスに接続する方法

筑波大の学術情報メディアセンターはVPNサービスを運用してくださっています。
非常にわかりやすいマニュアルを提供してくださっていますが、残念ながら、Linuxのマニュアルはまだ提供されていません。

そこで、私の環境(Xubuntu 14.04)でOpenVPNを使ってうまくVPN接続に成功しましたので、備忘録を兼ねて書いておきます。

  1. network-manager-openvpnのインストール
  2. これはいたってシンプルです。端末から以下をタイプします。

    
    $ sudo apt-get install network-manager-openvpn
    
    
  3. 設定ファイルのダウンロード
  4. 筑波大学VPNサービス設定シートのページから、campus-vpn-udp.ovpnファイルをダウンロードします。

  5. CA認証ファイルの準備
  6. 先ほどダウンロードしたcampus-vpn-udp.ovpnファイルの中に認証キーが含まれています。(この言い方が正しいかどうかわかりません。)これを抜き出して、ひとつ別ファイルを作成します。ファイルの中のからまでの部分ですので、sedを使って抜き出してみました。端末でovpnファイルをダウンロードしたディレクトリに移動したうえで、下記をコピペしていただければ、うまく認証ファイル(campus-vpn-udp.crt)が作られるかと思います。

    
    cat campus-vpn-udp.ovpn | sed -n -e '/<ca>/,/<\/ca>/p'| \ 
    sed -n -e '/ca/!p' > campus-vpn-udp.crt
    
    
  7. ovpnファイルの読み込み
  8. ここで、タスクバーのネットワークのアイコンをクリックして、「VPN接続」→「VPNを設定」と進みます。

    openvpn01

    すると、下図のような画面になりますので、「追加」をクリックし、「保存したVPN設定をインポートする」を選択します。

    openvpn02
    cat campus-vpn-udp.ovpn | sed -n -e ‘//,/<\/ca>/p’| sed -n -e ‘/ca/!p’ > campus-vpn-udp.crt

    openvpn03

    すると、ovpnファイルに記載されている設定が読み込まれます。

    ここで、AuthenticationのType:を「パスワード」に設定し、User nameに筑波大の統一認証ID(13桁)を、Passwordに同じくパスワードを入力します。
    そして、CA Certificateに先ほど作成したcampus-vpn-udp.crtファイルを指定します。

    openvpn04

  9. IPv4設定
  10. 次に、IPv4設定のタグに移動します。
    ここで、「ルート」をクリックします。

    openvpn05

    ここで、「そのネットワーク上のリソースのためにのみこの接続を使用」にチェックを入れます。

    openvpn06

    このチェックを入れ忘れると、筑波大学内の VPN 通信可能なホストとの間の通信のみが可能となり、インターネット上の任意のホストとの通信ができなくなります。ここに気づくのに時間がかかりました。

    これで設定は終わりです。

  11. いざ接続!
  12. 接続はいたって簡単で、ネットワークアイコンから、「VPN接続」→「campus-vpn-udp」と選ぶだけです。

    openvpn07

    これでしばらくすると、ネットワークアイコンに鍵がつきます。そうすると、VPNが確立したことがわかります。

    openvpn08

現時点では、接続できるエリアは限られていますが、それでも、ソフトウェアのネットワーク越しの認証などに役に立っています。今後、広がることを期待しています。

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