VirtualBoxへのLin4Neuroのインストール ―Windows編―

現在、Lin4NeuroはVirtualBox上で動作する仮想マシンを配布するようになりました。仮想マシンでの使用方法を以下に記します。

1.Windowsのバージョン
VirtualBoxでLin4Neuroを動作させるには、64ビットのWindowsである必要があります。[コントロールパネル]⇒[システムとセキュリティ]⇒[システム]から、お使いのシステムが64ビットであるかどうかを確認できます。

※Windows10でのコントロールパネルの開き方は下記の通りになります。
[スタートメニューボタン]をクリック⇒[Windowsシステムツール]を開く⇒[コントロールパネル]をクリック

 

2.1 VirtualBoxのダウンロード
VirtualBoxは仮想化ソフトウェアです。チュートリアルでは、解析ソフトがすでに設定済みのLin4NeuroをVirtualBox上で動作させます。
https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads よりVirtualBoxとExtension Packをダウンロードします。

 

①と②のファイルをダウンロードして下さい。
2018年9月26日時点では、5.2.18ですが、さらにアップロードされていたら最新版をダウンロードしてください。

 

2.2 VirtualBoxのインストール
“VirtualBox-5.xxx-Win.exe”をダブルクリックして、インストーラーを起動します。

ダブルクリックでインストールします。通常のソフトウェアと同様です。

途中、下のようなWarningが出ますが、気にする必要はありません。

ネットワークが一時途切れますと言っているだけです。

下の画面が出たら[インストール]をクリックしてください。

この画面も同様に、[インストール]をクリックしてください。

もう一度出てきますが、それも同じです。

インストール終了です。チェックを外して“Finish”をクリックしてください。

 

VirtualBoxが起動し、Extension Packのインストールのための画面が現れます。

指示に従ってインストールします。

下図のような画面が出てくれば、正しくインストールされています。

 

4.仮想マシンの準備
皆様に最低限の作業で済むように、すでに構築されたシステムをひとつのファイル(仮想アプライアンス)にまとめてあります。“L4N-1804-Ja-VM-xxxx(日付が入ります).ova”が仮想アプライアンスです。“L4N-1804-Ja-VM-xxxx.ova”を指定されたサイトからダウンロードしてデスクトップに保存します。

まず、VirtualBoxマネージャーから[ファイル]⇒[仮想アプライアンスのインポート]を選択してください。

すると、[インポートしたい仮想アプライアンス]というウィンドウが出てきますので、フォルダのアイコンをクリックしてデスクトップにある“L4N-1804-Ja-VM-xxxx.ova”を選択してください(①)。選択できましたら[次へ]をクリックします(②)。

さらに、[仮想アプライアンスの設定]というウィンドウが出てきますので、[インポート]をクリックしてください。

ここまでくれば基本インストールは完了です。

あとは、共有フォルダの設定をします。

 

5.1.共有フォルダの作成
仮想マシンと共有するフォルダを作成します。ご自身のパソコン(Windows)のお好きなところに “share”というフォルダを作成します。例では、[ドキュメント]のすぐ下に作成していますが、もし、OneDriveなどをお使いの場合、ネットワークの負荷がかかってしまうため、別の場所にしてください。

 

5.2. 共有フォルダの設定
仮想マシンから、今設定した共有フォルダを見ることができるように設定します。VirtualBoxマネージャーの[設定]から設定します。

まず、L4N-1804-Ja‐VMを選択してから(①)、[設定]をクリックします(②)。

次に、左の「共有フォルダ-」を選択してから(①)、右にあるアイコンをクリックします(②)。

先ほど作った”share”フォルダを指定します。

フォルダ名は自動で決まりますが、”share”となっていることを確認してください。

また、自動マウントにはチェックを入れず、デフォルトのままで大丈夫です。

すると、下図のような画面が出てきますので、[OK]をクリックしてください。

これで設定は完了です。[起動]をクリックしてください。

はじめにパスワードを請求されますので、「lin4neuro」と入力してください。

パスワードを入力すると、デスクトップ画面に移ります。

ターミナルは①から起動します。

左下のメニューから、「脳画像解析」を選ぶと、事前に設定が済んでいるソフトウェアを起動できます。

また、デスクトップ上にある[installer]のアイコンをクリックすると、様々なソフトを簡単にインストールすることができます。

 

 

6. エラーが出てしまった場合
このようなエラーが出た場合は、コンピューターのBIOSの設定を変更する必要があります。

一度、コンピューターをシャットダウンしてください。

 

7.BIOS画面の入り方
メーカーによりBIOSの入り方は異なります。各PCの取り扱い説明書もしくはサポートサイトをご覧になっていただき、BIOSを起動してください。
– 参考
・Lenovo:電源を押したらF1
・ NEC:電源を押したらF2
・ Vaio:F3もしくはF4を押しながら電源を押す

  • 参考:Panasonic Let’s Note Windows 8 or 8.1
    ・ [Windowsロゴ]キー+[C]キーを押し、[設定]⇒[PC設定の変更]をクリック
    ・ 【Windows8.1の場合】 [全般]をクリック
    ・ 「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動する」のクリック
    ・ [トラブルシューティング]⇒[詳細オプション]⇒[UEFIファームウェアの設定]⇒[再起動]をクリック

 

8. Intel  Virtualization  Technology
BIOS画面において、Intel  Virtualization  TechnologyもしくはIntel VT‐xという項目を探します。Lenovoでは、[Security]の下に[Inter Virtualization Technology]の項目があります。

VaioおよびNECでは、[Advanced]の下に[Inter Virtualization Technology]もしくは[Intel VX-x]の項目があります。

その項目が「無効」もしくは“Disabled”になっていると思いますので、「有効」もしくは“Enabled”に変更します。変更した後、F10を押して変更を保存し、一度電源を切ります。その後、再起動します。

 

9. もしわからなかったら…
VirtualBox上でLin4Neuroのエラーが出るようであれば、ウェブサイトに記載されているメールアドレスにメールを下さい。サポートさせて頂きます。
必ず事前に動作確認を行ってください。当日の朝にエラーが出ると双方パニックになります。

 

10. 仮想マシンの削除の方法
不要になったら仮想マシンは簡単に削除できます。VirtualBoxマネージャーで[仮想マシン]をクリックして、右クリックで[除去]を選択します。

次に、[すべてのファイルを削除]をクリックすれば仮想マシンが削除されます。

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